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アトリエ便り

大竹五洋履歴・伊東深水の弟子になるまで

戦後、世の中もやや落ち着きを取り戻しつつあった昭和25年、画家になろうと当時著名な画家の門を叩くことにした。郷里にいた頃、周りからも日本画家が向いていると言われ、自分自身もそう思っていた。まずは当時の日本画家の大家であった安田靭彦のところへ向かった。安田先生は家に迎い入れて下さり、私の絵を丁寧に見て下さった。「君の絵は私より伊東君の方が向いていそうだ。」と伊東深水に電話を掛け、熱心に推薦して下さった。こうして私は安田靭彦ではなく伊東深水の門下に入った。このとき安田先生が言った言葉が未だに頭にある。安田靭彦いわく「いいかい、絵を描くときはモチーフとバックとの境が大事なんだよ。ここをきっちっと描かないと絵がぼやけてしまう。」描くときは必ずこの言葉を思い出す。

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