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伝統的な和色の美しさ

海外でも人気のある日本画は、水墨画のように墨のみで描かれるものもあれば、様々な色を取り入れて表現した浮世絵などもあります。日本には独特の色があることをご存知でしょうか。和色や伝統色と呼ばれ、その種類は実に千色以上あるとされています。
日本画を知るには、色に関する知識を深めるのもおすすめです。

日本人の感性

日本は四季がある国として知られています。海外でも四季が見られる国はありますが、その中でも四季が日本独特のものだと言われているのは、日本人の繊細で豊かな感性にあります。

日本人は昔から俳句や短歌といった詩を詠む際に、季節の言葉を取り入れてきました。
節分や桃の節句、お花見、お盆、七五三など、季節と密接に関係する祭りやイベントも年間を通して全国各地に数多くあります。また、茶道や華道といった日本の伝統文化も、日本人独特の感性を育ててきたと言えます。
日常生活を送る中で季節の移ろいを感じ、趣や風情を大切にしてきたのです。

日本人の感性による繊細な和色

季節に趣や風情を感じ歴史が流れていく中で、日本人ならではの感性により、色の繊細な違いを独特な呼称で豊かに表現しています。鶯色や山吹色、桜色、小豆色、狐色、露草色など、色の呼称は自然の動植物そのものの色を取り入れているもの、植物の根や葉、花などを染料にして得られる色などがあります。

夕暮れの空を言い表したり描いたりする際は、茜草の根で染められた暗い赤色である茜色、日本人の黒髪によく合うのは、赤珊瑚の鮮やかさがある珊瑚朱色などが用いられます。

こうした伝統的な和色は日常生活ではもちろん、詩歌や文学、染織物、陶磁器、絵画などでも見受けられます。

多種多様な和色には、日本らしい落ち着きや品格を感じます。繊細な色の違いを使い分け、和色を取り入れた日本画はどれも美しいものです。日本の伝統的な色に注目し、日本画を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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