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海外の絵と日本画の比較について

海外の絵と日本画

コンパクト

海外の絵の特徴は、現実をありのままに再現した写実絵画が主流であります。

日本画は海外の絵画と見比べた際に、特徴でいえば現実をありのまま描かれているとは違った

独特な線や色使いで、とても印象に残る絵が多くあります。

元来、日本画には影がありませんでした。線の強弱によって影も表現していたからです。極限まで余分なものを省いていく表現方法が日本画の真骨頂でした。


日本画は、外国から入ってきた絵画と区別する事でそう呼ばれるようになりました。

海外には海外の良さもあり、色々な技術や感性で描かれた絵画というのは、

奥行きを感じるものが多く、背景の描写や人物などが写真のように見えるものが多いです。

 

浮世絵

日本画の素晴らしさの中で浮世絵があります。

江戸時代の頃より浮世絵が知れ渡り、浮世絵には「版画」・「肉筆画」とあり、

一般的な浮世絵は、「浮世絵版画」であります。

この版画には、量産性という技術が発達した事で市場によく出回っていたのではないかと言われています。

肉筆画は、量生産がない事で文化として成り得なかったのでしょう。

 

♦浮世絵のモチーフ

江戸時代に入ると町人の経済力が上がり、貴族文化に対して町人文化が根付きます。

庶民の生活や風情が、浮世絵のモチーフとされていたのです。

この当時の代表的な存在が、「遊里」と「芝居町」であります。

遊里とは、遊女屋を集めている地域で遊郭とも呼ばれます。

芝居町は、人形劇や芝居茶屋など、役者や芝居関係者の住居が集まっている地域であります。

遊里と芝居町には、「美人画」・「役者絵」などのモチーフとした浮世絵が代表的なものであります。

 

美人画

日本画を代表する「美人画」には、時代によって理想とする「美人」にはその時代背景を写す鏡と言えます。

美人画にはその当時の人気のあった「遊女」や「看板娘」などが、よく描かれています。

美人画とは、美しい女性がモチーフにされた印象がありますが、実際には「女性の美しさを強調」であり、

必ずしも「美人」を描いたものではないのです。

美人画は江戸時代より知れ渡りましたが、明治時代や大正時代にも伝わってきました。

明治後期から大正にかけ、美人画を広告ポスターとして出回るようになりました。

現代では、昔の浮世絵や日本画などの「美人画」とはかけ離れていますが、

古くから後世に伝えられてきた美人画もしっかりと受け継いでいる日本画家もいます。

 

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